湯布院の家。

◎4月10日(金)

 いつも思うことって、フッとその時になって同じような場面が巡ってきて、
そうだそう、これっていつもそう思うんだよなあって、感じることなんですね。
 湯布院インターで降りて、右にも左にも曲がらず真っすぐに進み、次の交差
点で右折して坂を下っていくと数分で湯布院の市街地に入るのですが、湯布院
が観光地として成功した要因の一つは「インター降りてすぐ」に立地するとい
うこの利便性にあるんじゃないかって、その時もそう思ったのでした。
 そう感じた瞬間に、心の中に〝近い田舎〟として刻印されるのではないかと
思うのですが、いかがでしょう? インターから降りてすぐ、職場に近い、空
港にすぐ行ける、新幹線で1時間! 生まれ故郷に近い・・・。いろんな近さが
在るのだと思います。
 そんな九州都市圏からの〝近い田舎ー湯布院〟で、この日は棟上げでした。
建築家が雨男なので、見事に雨。現地近くのカフェでまずは腹ごしらえしま
した。

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「やっぱり地鶏蕎麦でしょう。うむうむ、この地鶏コリコリしてて美味いよ」
「いやいやここはだご汁ですよね。この味噌、最高!」
 などど会話しつつランチ終了。
 雨の現場へ。

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 棟は数週間前に上がっていて、この日はどちらかと言うと儀式的な棟上げ式
を行う段取り。手前の祭壇はその準備です。奥では壁紙などの選定を行いまし
た。棟が上がった室内だと、完成する部屋をイメージしやすいんですね。

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 この空間はハイサイドにステンドグラスを貼り巡らしたギャラリー。玄関を
入ってすぐ真上にこんな吹抜けが設けられていて、しかも足下の床には独特の
仕掛けを施しています。

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 畳表のサンプルも3種類用意されていて、その中からお気に入りをチョイス。
ちなみにこれは七島蘭(しっとうい)というカヤツリグサ科の植物で、本来の
琉球畳はこの七島蘭を使った物だけを指していたそうです。野太い手触りが物
語るように、柔道場の畳にはこれが使われていたようです。それだけに丈夫こ
の上ない畳です。他にはい草を使った上品な物や、紙製の物もあったのですが、
建主さんはじめほぼ全員がこの七島蘭に一目惚れした感でチョイスしました。

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 外は雨。
 森の中にひっそりと佇む家も、雨に濡れそぼっています。まだ断熱材が施工
されていなかったので、白い息が出るほどに現場も寒かったのですが、壁に断
熱材のセルロースファイバーが入れば、サッシは高熱貫流率を示す樹脂製です
から室内の熱も確保されるはす。大工さんも仕事がやりやすくなるはずです。
 この家はフォレストバーンの自由設計コースで進めているもので、デザイン
は全くの自由ですが、断熱仕様などはもちろん、軒の出や採光、通風を重視し
た家づくりコーディネートをしていますので、居住性能には自信があります。
温熱計画も第一種換気を用いた全館空調タイプなのです。
 外の冷たい雨が温度を感じさせない室内空間になるまであともうすこし。初
夏には完成の予定です。

2015-04-24 | Posted in 365day's gallery, 旅に向かうNo Comments » 
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