カフェ日和。

◎3月22日(日)

 この日は、朝倉市でコーディネートしたオーガニックアパートolvaの入居者
案内会。でも朝倉に向かう前に、九州道鳥栖ジャンクションで佐賀方面に車を走
らせました。
 降りたのは背振東インター。そこから吉野ヶ里公園を右手に見て向かって行く
と菜の花の黄色が目に飛び込んできます。
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 すっかり春です。ちょっと車を降りて菜の花の咲く土手を見上げればポスト
マンが風を切って走り抜けて行きます。今日はポカポカカフェ日和です。
 あまり時間がないので最初の目的地へ。
 そこには、なんとこんな建物が!
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 これは、建築中だったフォレストバーンFLAT!しかもガレージ付きです。
 今日の朝一番の任務は、この外観写真を撮ることだったのです。
 そして、4/12開催のこの建物のオープンハウスをサイトで案内開始!の予定
だったのでした。

 それでも九州道を鳥栖ジャンクションで西から東へと突っ切り、朝倉へ着い
たのが午前11時。なんとか案内会には間に合いました。
 olvaに着くと、小さな森の真ん中のウッドデッキでカフェの準備。ご来場者
へ自家焙煎の珈琲をお出ししました。
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 この日は、今家づくりが進んでいる方々も大勢見学にお越しいただきました。
 その中には、個人住宅だけではなく、olvaのようなオーガニックアパートを
ご計画中の方もいらっしゃいます。
 そんな方々にお出しした珈琲。実は自家焙煎第一回目のやや深煎りし過ぎ気
味の豆でいれたもの。その件をお話しつつも提供させていただくと、みなさん
苦みばしったお顔をされながらも「美味しいですよ〜」と優しく言ってくださ
るのでした。次回はもっとうまくローストしますのでご勘弁くださいませ!
 こんな風にしてこの日はポカポカカフェ日和。春の陽気に満ち満ちた日曜日
でした。

2015-03-31 | Posted in 365day's galleryNo Comments » 

みんなで植木探しに行きました。

◎3月19日(木)

 この日はG様の地鎮祭。しかし朝からあいにくの雨だったのです。
 しかししかし、祝詞が奏上されはじめると雨上がる! まさに神がかりな祭
事となりました。

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 それでもややバタバタした感のある祭りの後という感じですね。
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 横にはこんな小さな畑。
 春がもうすぐそこまで来ています。
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 地鎮祭の後は、家づくりが進んでいる建主さん数組と建築家で耳納連山の麓
まで植木探しに行きました。
 ここはとっておきのお店で、名物社長が毒舌混じりでいい植木の選び方など
を鋭くアドバイスしてくれます。

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 実際に園内を歩きながら、そして名物社長から蘊蓄をうかがいながら、みな
さんメモをとっていらっしゃいます。

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 中にはこんな不思議な木も!
 これは、ハナイカダという低木だそうで、小さな緑の船頭のような物が花な
のだそうです。

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 耳納連山を背景にみんな集合。
 それぞれ進行中の家づくりの情報交換もされたご様子。
 なぜ南天の木を植えるのか、ハナミズキの木はどんな土質が理想なのか、木
は野菜と同じで酸素をうまく与える必要があるのだとか、いろんな知識を吸収
することができた時間でした。
 こうやって我々の家づくりが進んでいきます。

2015-03-25 | Posted in 365day's galleryNo Comments » 

糸島へ.1

◎3月17日(火)

 建主さんの土地を探すために、久しぶりに糸島へドライブ。
 まずは行きつけのハーブレストラン『プティール倶楽部』でランチです。

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 ここではなぜかいつも魚のムニエルをいただくことにしています。この日も
添えられた季節の野菜がどれも新鮮でシャキシャキとしていて、オリジナルの
ソースも淡白な白身をほどよい甘みで包み込んでくれて、大変美味しかったで
す!
 ここは敷地の半分以上がハーブガーデンになっているので、春から先にはロ
ーズマリーやミントなどの苗を購入することができます。
 そして、食後には必ずハーブティ。これも爽やかで気持ちよくなります。
ログハウス風の店内から外に目をやると麦畑のグリーンが輝いていました。
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 建主のKさんとの待ち合わせ場所は植木屋さんでした。
 Kさんは盆栽にはまっているということです。糸島はよくドライブするのです
が、盆栽を楽しめるこんな場所があるとは知りませんでした。お話によれば、こ
こからいろんな名品珍品が生まれているらしいということが解りました。

 糸島は、福岡市の中心地天神エリアから都市高速を使えば十数分の距離、イン
ターを降りてから行く場所で実際の所用時間は異なってきますが、だいたいの場
所に30〜40分では到着すると思っていいでしょう。糸島は半島ですから、海岸線
沿いに遠浅になったプライベートビーチが続いています。子どもたちが小さかっ
た頃は、よく魚釣りをしながらバーベキューなどをしたものです。

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 見に行った候補地の近くにはこんな古民家カフェもありました。
この候補地がある場所(二丈地区近辺)は、これ以外にも、農家レストランの
ような店もある場所で、田畑や山に沿うように民家が点在しています。ここから
高速を使えば福岡市の西の発展エリア百道地区にも15分ほどで到着できます。

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 これが候補地の一つです。61坪でなんと495万円!まあ、なんということでし
ょう!的なお値段です。ただし井戸掘削と浄化槽の設置が必要です。
 それでもどうでしょう、魅力的ではありませんか? 天神の中心エリアまで20
数分で到達できる場所でしかも自然に恵まれていて、周りには既にカフェなども
あるので、やりようによっては自宅ショップなども開店できるのです。
 糸島は今や人気のエリアですが、ここでご紹介した二丈地区は海沿いではなく、
どちらかと言えば山側です。海側のお話はまたいずれ!

2015-03-25 | Posted in 365day's galleryNo Comments » 

都市型ナチュラルライフ

◎3月16日(月)

 福岡の魅力は暮らしの可能性が多様性に富んだいるところです。それは、都
会と海と山がすぐ傍に混在して在ることに起因しています。福岡市の中心部で
ある天神エリアから車で30分〜40分も走れば、糸島や津屋崎といった移住先人
気エリアである海へも、同程度の時間で僕が最近オーガニックアパートメント
をコーディネートした朝倉エリアである山へもスイスイと移動できるのです。
 これは東京では想像しにくい〝理想〟とも呼べる魅力的なリアルさに満ちて
います。鎌倉や湘南、箱根や房総がほぼ30分圏内に点在していることをイメー
ジしてみてください。しかも天神エリアやその近辺にはミニ表参道のような高
感度な商業ゾーンが散らばっているのです。福岡が「暮らしやすい町」人気ラ
ンキングの上位に来るのは、こんな地理的な要因があるからだと思います。
 都市に居ながらにして、どこかしら自然を感じることができる暮らし。僕ら
夫婦はそれを都市型ナチュラルライフと呼んで楽しんでいます。ちょっと足を
伸ばせばすぐそこに純度の高い自然があるというヒューマンスケールともリン
クした安心感が、たぶんその心理の背景にあるのだと思います。例えば、天神
から地下鉄でも数分の距離にある大濠公園は、その昔この辺り一帯が草香江と
いう博多湾へと繋がる入り江であったことにも関係するのでしょうが、海猫が
群れをなして飛んでいて、都市散策者の心を海辺へと誘います。

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 海猫が空を飛翔する様子を見ているだけで自分の体が軽くなっていくような
気分になります。鳥たちは純白の腹部を露にして歩行者の頭上をかすめ、それ
から身を翻して湖面に落ちた餌へと白い翼を羽ばたかせます。翼はその先端に
むかうほどに灰色が濃くなっていて、風にそよぐ脚はオレンジ。野生を観察す
るという行為は大人の精神を容易に若返らせるのです。

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この日は骨休めで大濠公園へ。
園内のボートハウス大濠パークで珈琲と軽食をいただきました。

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  Visible Foodにこだわるロイヤルガーデンカフェ大濠公園から湖面を眺
めていると、橋の上でジャンプするようにして手を天へと突き出し海猫へ餌を
投げ与える老人が居たり、白鳥ボートに乗り込んだ若いカップルがこちらにボ
ートを寄せてきたりして、夕暮れへと時間が落ちていくのを楽しむことができ
ました。
 店内の床などには廃材が上手く利用されているので気になってパンフレット
を読んでみると、「リサイクルスタイル」もこの店のコンセプトの一つになっ
ているのだそうです。その足場板のような(それをもっと粗くして自由にペイ
ンティングしたような)床材を見ていると、「リサイクル木材」だけで造る家
などというのも面白いのかなあと想像してしまいます。
 カフェでは雑貨やグリーンも販売していたのでスタンダードコーヒーのオリ
ジナルドリッパーを購入。これはペーパーフィルターで濾されたコーヒーを一
つ穴を通して容器に落とすタイプで、これでドリップするとどんな味になるの
か試してみたくなったのです。

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 大濠公園から自宅のある高宮へ向かう途中、新しいコーヒーショップができ
ていたので立ち寄りました。この高宮通りは月に何軒かは新しいショップがオ
ープンしているかと思われるほど元気のある通りで、このエトワールコーヒー
というお店も数日前に開店したばかり。機会があれば入ってみたかったのです。
 それは、焙煎されたオリジナルのコーヒー豆を買い求めるためです。
 僕は今、焙煎に興味があるのですが、それについてはまたお話したいと思い
ます。

 この日は、こんな都市型ナチュラルライフをちょっとだけ楽しんだ一日でし
た。

2015-03-20 | Posted in 365day's gallery, 旅を迎えるNo Comments » 

282歳の家。

◎3月14日(土)

 この家が建ったのは今から約10年前に遡った日のことでした。
 ご家族の皆さまとの出会いはその一年前のことになります。或るテレビ番組
にほんの数秒だけ僕が出演していて、それを妹さんのミチコさんがたまたま見
かけたのです。
 そしてその翌日、その頃虎ノ門にあった東京ギャラリーにお越しいただいた
のが家づくりのはじまりです。今もぼんやりとその日のことが思い出されます。
確かその日も姉妹揃って、ギャラリーのスチール製のドアをノックされたので
した。あれから一昔が経っての今回の住まい訪問。お互いに歳をとりましたし、
あの頃だって〝よいお歳〟でしたので、心の片隅で〝大丈夫かなあ〟とすこし
は思っていたのです。
 鶯の泣くホームに降りて、歩くこと数分。ここは東京の下町です。ミチコさ
んによれば海抜一メートルもないんだとか。津波のときには上野のお山に逃げ
るようにみんなで話し合ってるのよ、とミチコさんとフミコさん。シンクロす
るように笑顔でおっしゃる姉妹です。東京の下町っ子は、たぶんこんな風に覚
悟ができてるんですね。で、見上げれば、こんなモダンな佇まいです。

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 この建物に妹夫婦と姉、兄の四人暮らし。合計年齢282歳の住まいです。
モダンだから住みにくいとか、そんな想像は余計なお世話といわんばかりに
鉄骨造3階建ての明るく開放的な空間を自分流にアレンジしてお住まいです。

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 シンプルな白い空間に重厚なサイドカウンター。使い込まれた電化製品や写
真立て、調度品が静かに自分の居場所を確保しています。床から天井まである
開口部からは十分な光が射し込んでいます。入り口も引き戸になっていて、そ
の建具が床から天井まである造り。そこで伸びやかな暮らしが営まれることは
想像に苦しくありません。

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 ただし、暮らしていると不便な箇所も見えてくるもの。このポリカーボネー
トを挟み込んだ白い建具は、開け閉めの際にガタガタという音が気になるのだ
とか。引き戸の配置も実用性から考えれば〝イマイチ〟だったそうで、今では
引き戸を一枚入れ替えて使っているのだそうです。
「やはり家は二年くらいかけて設計しないと駄目だねえ」とミチコさんの夫の
キヨナガさん。
「でも床暖は良かったわ。風がなくて暖かいのは最高よ」とミチコさんとフミ
コさん。良いところも悪いところも含めて、このモダンな空間に愛着が生まれ
ていらっしゃるご様子です。

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 この階段吹抜けがこの建物の温熱システムの要です。冬は床暖の暖気が階上
に上がり、夏は3階のエアコンの冷気が階下に降りていきます。側面がガラス
張りになっているのでそこから自然光が入り、室内に適度な明るさを届けても
いるのです。

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 2階に設けられた在来工法による浴室については「寒くないですか?」とい
う僕の質問に「いいえ、ちっとも」と口を揃えたお三方。暖気が通過していく
途中に設けた浴室には、そんな効果が期待できるのかもしれません。

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 実はこのお家、隣地に本家があって、その建物と1階で繋がっています。そ
の繋ぎ方をどうしようかというところから家づくりのご相談がスタートしたの
を思い出しました。
 お話をうかがって同じ写真に僕も入らせていただいたこのリビングは、本家
の空間。いつもはここで四人でくつろいでいらっしゃるのだそうです。
 階段室には〝いずれ〟ということでエレベーターを設置するための最小限の
空間が設けられていますが、当分それを設置する必要はまったくないご様子。
それでも兄弟揃っては自分たちの〝エンディング〟についての打合せをされる
ことは多いようで、葬儀や相続などの面倒なことはどうするのか既に決めてい
らっしゃるのだとか。
「うちはねえ、冠婚葬祭はシンプルにするの。母のときもそうだったわ」
「そうそう、すぐに話がまとまっちゃうの」
「そして意外にすんなり実行しちゃうのよ」
 僕に語りかける姉妹は「人生ってそんなものよ」と言わんばかりです。

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 家の外に出ると〝地域ネコ〟が。
 最初の頃は12、13匹いたのが今では2匹になったそうで「去勢手術さえしと
けば自然に減るのよね。下町だから野良猫が一匹もいないと寂しいじゃない」
とフミコさん。
 すると、「野良猫じゃなくて地域ネコだよ」とキヨナガさん。
「ネコも歳にはかなわないのよ。可愛がっていても死んでいくんだから」
 お三方の話は尽きることなく続くのでした。

 再び鶯の鳴き声を聞きながら、電車を乗り継いで浅草へ。
 ここではサポート工務店さんと久しぶりの軽い飲み会。おいしいおでんをい
ただきながら、家づくり談義に花が咲きました。
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 下町。
 282歳の家。
 住まい手の思いをその家づくりに参加させることの大切さを学んだ家旅でした。
 キヨナガさんがおっしゃったセリフにこんなものがありました。
「自分が豊かでないと、豊かな生活は提案できないじゃないかなあ」
 その通りだと思います。使い手の求める暮らしの姿を提案するためには、その
暮らしを自分も理解しておく必要があるのです。しかしすべての暮らしを実際に
体験できるわけではありません。だからこそ、暮らしを想像する力が要るのでは
ないでしょうか。そんなデザインアプローチを僕はリアルライフデザインと呼ん
でいます。

◎3月15日(日)

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 都内にて、軽井沢で建つフォレストバーンFLATの施工契約を行いました。
軽井沢は屋根勾配や軒の出に関する規制が多いので、寄せ棟になっています。
信州から工務店のスタッフがやってきてくれたので、契約後、設計をした建築
家と4人で食事をしました。
 僕は282歳の家の話をし、工務店のスタッフは軽井沢が夏期期間中は工事がで
きないという話をし、建築家は最近手がけたという住宅の話をしました。

2015-03-18 | Posted in 365day's gallery, 旅に向かうNo Comments » 

家旅の提案。

◎3月11日(水)

Sさまの家旅もいよいよ最終日。
この日は朝一番で40坪の敷地(角地)に建つ家を見学。角地の特性をうまく
活かした〝塀で敷地全体を包み込む家〟の実例をご覧いただきました。

次にうかがったのは、商業立地に建つ町家仕立てのお住まい。入り口からし
てなんとも素敵な和風です。

 

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このお宅は2階リビングなので、都会の敷地に対する隣地を気にしないですむ
暮らし方も体感していただきました。
この後、近くの子ども連れ大歓迎のカフェでランチ。
同じ東区のやや広めの敷地に建つ家に移動です。

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こちらはビッグルーフの切り妻屋根タイプの住宅。素敵な空間と手入れの行き届いたガーデンに思わず感嘆の声も。
家づくりの最後の愉しみである、庭づくりについても住まい手のYさまと意見交換をしていただきました。

すべての住宅の見学を終え、再びプロトハウスギャラリーへ。
実は、この日のために都会向けのフォレストバーンの新しいモデルプランを
ご用意していましたので、それをご提案しました。すべての家旅が新しいプラ
ンの提案を伴うということは難しいかもしれませんが、できればなにか新しい
ヒントのようなものを持ち帰っていただきたいと考えています。
この3日間でかなりの数の住宅をご覧いただき、しかもその住まい手から生の
情報をヒアリングされたSさまですから、はじめて建築家の図面を見てとまどう
という感覚はなく、自然にそのプランに秘められている幾つかのアイデアをご理
解いただいたご様子でした。

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この提案を進める中でも、Sさまの求めていらっしゃるものが何であるのか、
僕らのヒアリングも同時進行していきます。

すべての日程を終えたSさま。お子様連れで大変でした(途中でオムツの替え
が足りなくなったりして!)が、これからの家づくりの大きなヒントを得られた
ようでした。
本当にお疲れ様でした。そしてこれからもよろしくお願い致します。
これからが、本番ですから!

2015-03-13 | Posted in 365day's gallery2 Comments » 

家旅二日目。

◎3月10日(火)

この日の福岡市は四年ぶりに三月の雪。東京からお越しいただいたご家族の
家旅二日目は、摂氏六度前後の凍てつく寒さの中で進行していったのでした。
しかし福岡ってもともとそんなに〝南国九州!〟はしていないのです。雪だっ
て一年に数回は振りますから、太平洋に面する宮崎などとは訳が違います。

まず最初にうかがったのは都市型3階建て住宅。敷地面積30数坪の中にどん
な空間がデザインできるのかを体で直に感じていただきました。こんなシチュ
エーションは東京では十分にあり得るので、そんな場合を想定してのことです。

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建主のSさまから住まい手のNさまへ、具体的な質問がなされていきます。
こちらのお宅は気密性の高い木製サッシや屋上ガーデンを採用していますが、
木製建具やキッチンを黒と白木の色で統一してデザインしているのも特色。リ
ビングはモルタル床でそこに以前から使っていた家具がセンスよく配置されて
いますが、そんな家具のことや収納のことなど、リアルな会話が飛び交ってい
ました。

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お答えいただいたNさま、ありがとうございました。
いつもながら整理整頓された室内に驚きと共にため息を禁じ得ませんでした!

昼前に、福岡市内から太宰府方面へ。お昼ご飯をいただくついでに、太宰府
天満宮を参拝しました。この時期はまさに梅が見頃。二才になるSさまのお子さ
んも学問の神様になにかをお祈りしているようでした。
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大野城のKさまのお宅はフォレストバーンのビッグルーフシリーズです。こ
ちらでは、キッチンの背面収納やリビングに設けられた小上がりタタミコーナ
ー、土間玄関からはベビーカーを押して中に入れることなど、やはりリアルな
情報をキャッチしていらっしゃるご様子。玄関の下駄箱が開き戸が良かったの
か引き戸が良かったのかなど、反省点にも話は及びました。
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それにしてもKさまの収納はセンスもよく見応え十分。薪ストーブの燃える
室内はポカポカで、外が凍えるような寒さであることなど忘れてしまいます。

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大野城から足を伸ばして朝倉のオーガニックアパートolvaも見学。
外壁の木使いや、延床面積20坪のメゾネットタイプがどんな広さなのか、そ
れを体験していただきました。
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olvaは森の真ん中のウッドデッキや各室のウッドフェンスも出来上がってい
て、なかなかいい感じでした。時間があれば近くの道の駅で買い物をしたかった
のですが、残念ながら次の目的地へ。

この日最後にうかがったのは、フォレストバーン・コテージです。
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こちらのお宅に入るなりSさま「広く感じますね〜」と一言。延床面積は24坪
ほどの住宅ですから、決して広い家ではないのですが、大きな吹抜けが勾配天井
となっているので、ワイドな印象が生まれるのですね。こんな実感が積み重なっ
ていけば、きっといい家が誕生することでしょう。
このIさまのお宅では生活動線もかなりよく考えられているので、そんなポイ
ントなどもご案内。sさまからIさまへは、家づくりのプロセスなどについての
ご質問もありました。
室内のインテリアに合わせて薄いグレーで塗装された特注の丸テーブル(僕が
デザインさせていただきました!)を囲んだ即席座談会を2階からパチリ。夕飯
時にもかかわらずお話いただきましたIさま、本当にありがとうございました。
途中、Iさまとは今後の庭づくりについて小さくミーティング。用意してきた樹
木の提案などをお聞きいただきました。このI邸の庭づくりはゆっくりと進めて
いこうとお話していて、この家旅でもまたご案内することもあるでしょう。

こうして家旅二日目は終わりました。

2015-03-11 | Posted in 365day's galleryNo Comments » 

東京から。

◎3月9日(月)

 本日は午前中は雨。午後から晴れてくれよーと願っていたら、本当に快晴に
なりました。というのも、今日はわざわざ東京から家旅をしてこられる建主さ
んをお迎えする日なのです。

 空が晴れてきたのを確認してから同じ季離宮内にある「くるみ」でランチ。
本日は「ロールキャベツのチーズオーブン焼き」。いつもながら、家庭の味が
して美味しかったです!
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 S様をお迎えするに際してご用意したのはこんなガイドブック。

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 まずはギャラリーにお越しいただいてのオリエンテーリング。今回の旅のメ
ニューをご案内すると共に、これからの家づくりの進め方などもお話しました。
またギャラリーに所狭しと置いてある床材などのサンプルもご覧いただいた
り、パッシブ住宅のポイントなどもご案内しました。
 その後、セルロースファイバーの代理店さんが開設しているモデルハウスで
高気密高断熱住宅を実際にご体感いただきました。ここでは、全熱型交換換気
扇とエアコン1台による温熱システムがどれほどの効果があるのかも体験して
いただくようにしていて、その性能に驚いていらっしゃるようでした。
 小さなお子様連れなので、初日はここまで。
 明日からの2日間で、いろんな住宅をご案内し、実際に自分たちがどんな住
宅を求めているのか、目標にすべきなのかをワークショップ的に感じながら想
像していただこうと思います。

2015-03-09 | Posted in 365day's galleryNo Comments » 

特別な日。

◎3月5日

 本日は特別な日です。
「毎日がスペシャル」という歌詞が誰かの歌にありましたが、そういう意味で
も、また本当に特別な意味でも、本日はスペシャルなのです。
 午前中は、かねてから進行中のSさんの薪ストーブ選び。Sさんと僕ら、建築
家の松田和也さんとそのスタッフが朝一番で春日市にある薪ストーブショップ
ファイヤーワールド春日に集合しました。
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 このショップに来るのは初めて。
 いつもは熊本県南阿蘇にある「くぬぎの森」さんにうかがうので、福岡市近
郊に本格的な薪ストーブショップがあると聞いて期待に胸膨らませてやってき
たのでした。
 対応していただいたのはショップオーナーの野中さん。矢継ぎ早に繰り出す
僕の質問に丁寧に答えていただけました。
 これまでに数台の薪ストーブを家づくりで使ったことがあったので自分なり
の経験値もあって、それにもっと薪ストーブについて知りたかったので、つい
つい質問攻めにしてしまったのです(反省!)。
「針葉樹がうまく燃やせる方法は?」
「煙をあまり出さない薪ストーブは?」
「煙突の高さや設置で気をつける点は?」
「薪ストーブとキッチンのいい関係づくりには?」
「高気密住宅でもうまく火を点けることができる?その方法は?」
そんな質問の山に野中さんは笑顔で答えてくれました。
「火を点けるのは下の方からだと思っている方が多いんですが、こうやって木
を井桁に積んでおいて上の方に着火材を置いて火を点け、ドアを開けて空気を
入れ15分くらい放っておくと自然にいい感じで燃えていくんです」
野中さん、実演しながら薪ストーブの使い方を話してくれました。
外に出て建物の屋根を見ると三本の煙突が!
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煙突の設置の仕方も何パターンかあるんですね。それが一目瞭然です。

 薪ストーブは木質バイオマスの一つで、二酸化炭素の排出がゼロカウントに
なるものです。火を燃やすのに何故?と思いがちですが、そもそも木材はその
成長の過程で光合成を行い二酸化炭素を木内部に取り込む(固定化)ため、そ
れを燃やした段階で二酸化炭素の吸収と排出がプラスマイナスゼロになるとい
う勘定なのです。北海道の下川町では町全体でこの木質バイオマスに取り組ん
でいて、石油系や原発に依存しない自然エネルギーの町として自立することを
めざしていますが、薪ストーブは我が家でできる自然エネルギー推進策なので
僕らの家づくりでも率先して進めています。
 ただ、中には近隣の反発を買って薪ストーブを導入できないというケースも
あるため、設計段階からその辺りのスムーズな設置のためのコツと覚悟のよう
なものを建主さんには伝えるようにしています。「洗濯物に臭いがうつる」と
か「火事の心配はないの?」といったことを他人は心配するもの。価値観は多
様なので仕方のないことですが。

 その日は、この薪ストーブショップや野中さんとの出会いがあったことだけ
でもスペシャルだったのですが、肝心要な〝特別〟が夕方に控えていました。

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 薬院にある「なかがわ」で◯十年の結婚記念日を祝って僕の奥様であるパー
トナーの典子さんと食事をしたのです。
 このお料理は、なかがわ自慢の野菜が主役の料理。サラダではありますがな
んとも彩り鮮やか。ビーツで一筆書きされた紅いラインの上に季節の野菜が躍
り出て、オリジナルドレッシングやタマネギのムース、塩、焼オリーブで召し
上がれという一品。
 先にフォアグラと金柑を包んだモナカや胡麻とチーズをパリパリに仕立てた
前菜をいただき、海の香り漂うあおさと菜の花のスープで春を感じ、羽鰹のカ
ルパッチョをフキノトウのソースでいただいてからの季節のサラダ。
次はなにが登場するのだろうというワクワクする期待感と共に食事が進んで
いきます。
 なかがわは、若いシェフが腕をふるう新しいイタリアンですが、料理に合わ
せて5種類のワインをセレクトして提案するなど、〝食を愉しむ〟工夫が随所
にちりばめられていて、いつ来ても飽きさせません。夜は「おまかせコース」
のみなので、スペシャルな日以外にはなかなか来れないのですが・・・。

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 デザートはイチゴとオレンジの冷たいスープとホワイトチョコレートのムー
スにフランボワーズのチュイル。こちらも一枚の絵画のように奇麗!大人の甘
さに満ちています。最後の一品まで「ボーノボーノ!」と僕らのハートは感動
の連続でした。本当に美味しい料理には、行き止まりのない温かな味わいがあ
ります。それはシェフが持っているクリエイティブな向上心から生まれてくる
ものだと思います。
 家づくりもこんな風に〝家づくりの愉しみ〟を共に味わいたいものだと感じ
ながら、特別な時間を過ごしたのでした。

2015-03-08 | Posted in 365day's galleryNo Comments » 

船乗りの夢。

 初めて船に乗ったのは二十歳のときだった。他の仲間たちが口を抑えてトイ
レに駆け込む姿につられたのか、自分も船酔いしたような気分になった。それ
でも、昼食にカレーを食べると、胃の具合はみるみるうちに回復した。それか
ら二十七年間、一度も船酔いをしていない。
 三十代にして船長になった。若い船長と呼ばれたが、気質が向いていたのか、
海が好きだったからか、それ以来、数多くの船に船長として乗船してきた。
夜は星が凄いんだ。四、五時間も航海していると五十個くらい流れ星が見え
るんだ。夜光虫が波の端に乗って煌めきながらそれが打ち寄せてきてねえ、奇
麗なんだわ。
 今の若い人は、そんな夜空もあんまし見てないなあ。操舵もモニター見て、
ゲーム感覚でないかなあ。でも、船は潮と風を読まんと駄目なんだわ。それ
ができんと、いざというとき怖いねえ・・・・・。

 東北の地から船乗りさんが相談にやってきました。
 東北は311があったから、嫁さんを実家のある四国に家を建てて住まわせた
い、ということです。
「あんときも一人にしていてねえ、俺は船でえ、不安だったと思うよ」
家を見学するために高速道路を運転している僕に向かって船乗りさんはこれ
までの経緯を話してくれたのでした。
 見学を希望されたのはフォレストバーンFLAT。自然と調和して田園に佇む
ワイルドな立ち姿の家です。

 

 

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この日は小雨でした。雨に佇むFLATは、芽吹いたばかりの緑の海にたゆとう小さな木船のようでした。

 

船乗りさんは、途中で船を降り、新幹線に乗り継いで福岡までやってきてく
れました。プロトハウスギャラリーで一時間ほど家づくりの話をしてから、高
速で朝倉方面へ。
道すがら、船と海の話をいっぱい聞かせていただきました。話し方がゆっく
りじっくりしていてこないだやってきた盛岡の工務店のスタッフを思い出しま
した。東北の人は、けっして饒舌ではないけれど、はっきりとした思いを静か
に語ってくれるんですね。
FLATと建築中だったオーガニックアパートolvaを見学していただき、再び
ギャラリーへ。そこで、これからの進め方や資金計画についてリアルなミーテ
ィングを行いました。
「俺は今までにハウスメーカーの家を建てたことがあるんだけど、面白みがな
かったあ。だから今度はあんな家を建てたいと思ってねえ。FLATは窓が大きく
ていい。家に座って外を見てるだけでもいいよなあ」
船乗りさんは、いつもの癖なのか、遠い目をしてそうつぶやきました。
その目線の先には、自分の帰りを待つ奥さんの姿があるのでしょうか。それ
とも棟上げした家の屋根に立ち、大海原を見渡すように餅まきをする明日の夢
があるのでしょうか。
こんな男の人生の一遍に僕は立ち会いたいと思いました。

2015-03-04 | Posted in 365day's galleryNo Comments »