都市型ナチュラルライフ

◎3月16日(月)

 福岡の魅力は暮らしの可能性が多様性に富んだいるところです。それは、都
会と海と山がすぐ傍に混在して在ることに起因しています。福岡市の中心部で
ある天神エリアから車で30分〜40分も走れば、糸島や津屋崎といった移住先人
気エリアである海へも、同程度の時間で僕が最近オーガニックアパートメント
をコーディネートした朝倉エリアである山へもスイスイと移動できるのです。
 これは東京では想像しにくい〝理想〟とも呼べる魅力的なリアルさに満ちて
います。鎌倉や湘南、箱根や房総がほぼ30分圏内に点在していることをイメー
ジしてみてください。しかも天神エリアやその近辺にはミニ表参道のような高
感度な商業ゾーンが散らばっているのです。福岡が「暮らしやすい町」人気ラ
ンキングの上位に来るのは、こんな地理的な要因があるからだと思います。
 都市に居ながらにして、どこかしら自然を感じることができる暮らし。僕ら
夫婦はそれを都市型ナチュラルライフと呼んで楽しんでいます。ちょっと足を
伸ばせばすぐそこに純度の高い自然があるというヒューマンスケールともリン
クした安心感が、たぶんその心理の背景にあるのだと思います。例えば、天神
から地下鉄でも数分の距離にある大濠公園は、その昔この辺り一帯が草香江と
いう博多湾へと繋がる入り江であったことにも関係するのでしょうが、海猫が
群れをなして飛んでいて、都市散策者の心を海辺へと誘います。

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 海猫が空を飛翔する様子を見ているだけで自分の体が軽くなっていくような
気分になります。鳥たちは純白の腹部を露にして歩行者の頭上をかすめ、それ
から身を翻して湖面に落ちた餌へと白い翼を羽ばたかせます。翼はその先端に
むかうほどに灰色が濃くなっていて、風にそよぐ脚はオレンジ。野生を観察す
るという行為は大人の精神を容易に若返らせるのです。

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この日は骨休めで大濠公園へ。
園内のボートハウス大濠パークで珈琲と軽食をいただきました。

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  Visible Foodにこだわるロイヤルガーデンカフェ大濠公園から湖面を眺
めていると、橋の上でジャンプするようにして手を天へと突き出し海猫へ餌を
投げ与える老人が居たり、白鳥ボートに乗り込んだ若いカップルがこちらにボ
ートを寄せてきたりして、夕暮れへと時間が落ちていくのを楽しむことができ
ました。
 店内の床などには廃材が上手く利用されているので気になってパンフレット
を読んでみると、「リサイクルスタイル」もこの店のコンセプトの一つになっ
ているのだそうです。その足場板のような(それをもっと粗くして自由にペイ
ンティングしたような)床材を見ていると、「リサイクル木材」だけで造る家
などというのも面白いのかなあと想像してしまいます。
 カフェでは雑貨やグリーンも販売していたのでスタンダードコーヒーのオリ
ジナルドリッパーを購入。これはペーパーフィルターで濾されたコーヒーを一
つ穴を通して容器に落とすタイプで、これでドリップするとどんな味になるの
か試してみたくなったのです。

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 大濠公園から自宅のある高宮へ向かう途中、新しいコーヒーショップができ
ていたので立ち寄りました。この高宮通りは月に何軒かは新しいショップがオ
ープンしているかと思われるほど元気のある通りで、このエトワールコーヒー
というお店も数日前に開店したばかり。機会があれば入ってみたかったのです。
 それは、焙煎されたオリジナルのコーヒー豆を買い求めるためです。
 僕は今、焙煎に興味があるのですが、それについてはまたお話したいと思い
ます。

 この日は、こんな都市型ナチュラルライフをちょっとだけ楽しんだ一日でし
た。

2015-03-20 | Posted in 365day's gallery, 旅を迎えるNo Comments »